HOME > 刺繍「四季をかがる」 > 四季の刺繍シリーズ/冬「お正月の松」 プロフィール 手作り創作工房
作品「お正月の松」

「お正月の松」の風景と刺繍

常緑の針葉樹は、特に冬に似合います。深い緑を満たし、厳粛な雰囲気の中にも新春らしい華やかさを添えています。

「禅寺の松の落葉や神無月」
 (野沢凡兆(ぼんちょう))

神無月は紅葉や落ち葉の季節ですが、閑静な禅寺の庭はきれいに掃き清められ、松の落ち葉が格調を高めています。

刺繍は能の舞台の壁板に描かれた老松をあらわした文様の能扇です。

松葉を引きたてる為に、茶の糸でグラデーションをほどこし、もやの雰囲気を表しています。松葉は緑や黄土色の糸で下縫いを刺しておき、その上に針葉のピンとしたつやつやした緑をストレートステッチで刺しました。