梅の花の微妙な色あいを、細かく刺し込んでいくことで表現しました。薄色の花が浮き出るように背景には春霞みの様子を刺しています。
木の刺し方はかんたんなステッチばかりですが、古木の苔むした色合いを出すために、所々に1目刺しをしたり、刺し目を大きくしたり、 縦に横にとストレートステッチ、ボタンホールステッチ、チェーンステッチなどをほどこしています。
糸の色も茶、緑などのほか、木肌にこんな色があるかと思う黒、赤、オレンジなどの色を所々に入れて刺し込んでみると、思いのほか苔むした色合いが出ました。